アラサー女だけどライターになりたい

言うだけならタダだよね (読書・アイドル・その他なんでも)

ジャニヲタのマウンティングについて考えてみた

先日、同人誌「悪友」を読んだ。
オタク女の浪費をテーマにした赤裸々な告白は他人事とは思えず、なかなかに背筋が寒くなる。


しかし何より興味深かったのは、ソシャゲ沼にはまったという女性が語った「課金マウンティング」という言葉だ。
某アイドル系ソシャゲ界隈では、SNSで課金額を公表する、ガチャを回してはその結果をアップするなど、とにかく「これだけこのジャンルを愛してる!」ということを課金で示すという。
アイドルからソシャゲまで、ありとあらゆるオタク沼の浪費事情が語られていたけれど、マウンティングについて明確に言及があったのはこの課金マウンティングだけだった。


でも本当は、どんな趣味にもマウンティングがある。と思う。
ジャニヲタになってから漠然と感じていたモヤモヤの正体は、もしかしたらこれだったんじゃないかと思うのだ。


というわけで、初心者ジャニヲタが日頃感じるマウンティングについて、まとめてみた。
ジャニヲタといっても自担界隈の話がほとんどなので、全グループに当てはまりはしないだろうということで、あしからず。
そして自分もついやっちゃうよなぁという反省も込めての話です。

 

①お金を出さなきゃファンじゃない!系のマウンティング
ソシャゲの課金マウンティングと同様、とにかくお金かけてます系のマウンティング。
大量に買ったCDの写真をアップする、ジャニショでの担当全買いレシートをアップするなどといった行為で表されることが多いが、純粋にファンとして担当を応援することにお金をかけるのは別に何らおかしなことではないと思う。
問題はそれを周りに強要したり、これくらいお金を出さなきゃ本当のファンとは言えないなど、他のファンを下に見ることである。
とはいえ利益が出なければ活動ができないのも事実。
周りを圧迫しないように気をつけつつ、お互いの消費を盛り上げるのも大切だと思うので、加減が難しいところ…。

 


②全ステ・多ステしちゃう系のマウンティング
誰だって、できることなら全ステしたい。
全ステに限らず、競争率が高い初日・記念日・千秋楽についてもマウンティングされがち。
Twitterのbioやアカウント名にさりげなく参戦日程を書いてみたり、「全ステできることになりました!」と書き込んだりと、アピールの方法は様々。
何も言わずに淡々と全日程のレポを流してくるという猛者もいる。
ちなみにマウンティング返しとしては「ひとりが何回も入るより、少しでも多くの人が入れた方が嬉しいよね」「デビュー日はやっぱり昔からのファンの人に入ってほしいな」「1公演入れるだけでもありがたいよ~」など、より良識のあるファンを装うことが多い。
グループや公演によって、全ステ・多ステが叩かれやすいのか普通のことなのかが結構違うので、空気を読んだ発言が大事。

 


③神席入っちゃいました系のマウンティング
誰だって、できることなら神席に入りたい。
個人的にやられるとモヤモヤするのに自分でもやってしまうマウンティング第1位。
「やばい、近い」「まって、むり」「ちかすぎやばいしぬ」など、公演前後のテンションでつい呟いてしまったのだろうとわかるが、天井席からそのツイートを見るこっちの気持ちにもなってほしい。
といいつつ、自分もアリーナとか入ったら絶対「むり」「ちょっとまって」「ちかい」「やばい」みたいなこと言っちゃうんだこれが。
ファンサもらった、銀テープ取れたなどとセットになることが多いため、結構ダメージが大きい。
席がいまいちだったときは「天井席だった分全体の演出がじっくり見れてよかった~」「スタンドは埋もれないから見やすくていいよね」などなど、自分の席のメリットを挙げて気持ちを盛り上げることで、マウンティングを回避したい。
結局どんな席でもなんだかんだめちゃくちゃ楽しいもんです。

 


④何があっても担当を応援するよ系のマウンティング
流行りの熱愛報道絡みでよく見かける話。
「これくらいで担降りするなんて、愛が足りない!」「何があっても、○○のこと信じてるし応援し続けるよ」といったことをSNSで表明することで、自分の愛の深さを示そうとする。
一方で、「これだけ好きだったからこそショックなんだよ!」「これで平然としている方が愛が足りない!」といった返しも見られる。
ファンとしての正しいあり方、みたいな話は結構根深い。

 


⑤解釈厨的マウンティング
雑誌のインタビューからテレビやライブでの発言、服装や表情など自担をありとあらゆる側面から考察し、解釈を加えるタイプ。
だいたい過去の発言やら何やらを引用して、根拠づけする。
これだけ自担のことよく理解してます系のアピールで、うまいこと言ってバズらせるのが得意なファンもいる。
勉強になるし、一側面として受け止めるのは純粋に興味深いが、解釈を押し付けたり、あまりにTOアピールが強いと辟易するし、新規ファンからすると結構しんどい。
ちなみに自担界隈はお互いネタにしつつポエミー合戦が始まることも多いので、一種の様式美なのかもしれない。

 

 

たぶん細分化すればもっと色々あると思うが、とりあえずSNSでよく見かけるし自分もやりがちなマウンティングあるあるでした。

 

こういうことを考えていると、いい加減マウンティングのない趣味を見つけたいと思うけれど、たぶんそうじゃないんだろう。
どんな趣味にもマウンティングがあるのではない。そう思ってしまう私がマウンティングに囚われているだけなんだ。
私が探しているのはマウンティングのない趣味じゃない。
私がマウントを取れる趣味だ。誰にもマウントを取られない趣味だ。
きっと同じようにアイドルが好きな人でも、マウンティングなんてことは全く気にせずに純粋に好きの気持ちを楽しんでいる人たちもたくさんいるんだろう。


いつかそんな風になりたいと思いながらも、今はまだ、SNSを見ては悔しさに地べたを這いずり回り、自意識と承認欲求にまみれながら少しでもうまいこと言って良いこと言って見えない敵と闘って生きていくしかないみたいだ。
ま、それだけ面倒くさいこと考えながらもまだ好きでいられるってだけで、十分幸せなのかもしれない。
なんていう一文すらも、計算して書かなきゃいけないような面倒くさい生き物なんだよ、オタクっていうのは。という自戒を込めた話でした。