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KinKi Kidsを好きになってから約1年経って、やっとKinKi Kidsのファンになれた話

ただのど新規ファンが何を偉そうなことをって思われるかもしれないけど、新規ファンから見た2016年のKinKi Kidsはこんな感じだったんだなってくらいに思ってください。

 

去年の今頃に自分でもどうしてかわからないくらい急にKinKi Kidsのことが気になり始めて、今年の1年間はほとんどKinKi Kidsに費やしてしまった。
正確には他のジャニーズとかハロプロにも手を出し始めてたからKinKi Kidsだけとは言えないかもしれないけど、お金とか時間のかけ具合でいったらダントツだと思う。

好きになる前のKinKi Kidsのイメージは漠然としていた。
ただ、幼稚園の頃にも少しだけ好きだった期間があって、生まれて初めて買ってもらったCDは「硝子の少年」だったし、その次に買ってもらったのは「愛されるより愛したい」だった。広い意味でいえば出戻りファンと言えなくもないのかもしれない。
あとはドラマとか、テレビ番組のイメージだった。金田一少年銀狼怪奇ファイル、未満都市、33分探偵、堂本兄弟……あれ、意外と知ってたなって思ったけど、どれもずいぶん昔の話で、最近のふたりが何をしているのかはほとんど知らなかった。

というより、最近のグループの活動のイメージが全然なかった。
堂本光一が「Endless SHOCK」という舞台をやっているのは知っていた。階段から落ちるやつ、くらいの認識で。
堂本剛がソロで音楽活動をやっているのは知っていた。なんか大きな石を抱えて歌ってたけどどうしたんだろう、くらいの認識で。
でも、KinKi Kidsが最近何をやっているのかは知らなかった。それこそぼんやりとどこかで聞いた「不仲説」を信じてしまいそうなくらい、失礼な言い方をしてしまえばグループとしてはもう「終わって」しまったのかもしれないと思っていたくらいだった。

そこから色々なことを調べて、CDも買って、ライブの円盤も買って、FCにも入って、少しずつ今のKinKi Kidsのことがわかってきた気がした。
たしかにグループとしての活動は少ないけれど、決してふたりの仲が悪いとは思えないこと。
レギュラー番組での様子、過去のライブのMCでの様子、雑誌のインタビューの言葉の端々から、お互いのことを尊重して大事に思っていることは伝わってきた。
もうすぐデビューから20周年、出会ってからは25年にもなるというふたりに、仲が良いとか悪いとかそういう次元の話は似合わないんだと思った。
過去におそらく色々あったんだろうこともわかった。未だに一部のファン同士でのごたごたも存在しているということも何となく察せられた。

ふたりだけというのがどれだけ大変で、どれだけ特殊なのか。
同じ名字で、同じ年代で、関西出身で、性格は正反対、たまたま同じタイミングでお姉さんが事務所に応募して、社長の目に留まって、そのままふたりだけでデビューなんて、ほんと設定盛りすぎ。
運命とか、奇跡とか、KinKi Kidsのファンは軽率に使いがちだけど、そうでも言わなきゃやってられないって。

なんかもう、びっくりするくらい面倒くさくて、びっくりするくらい最高のふたりだった。
たぶん本腰を入れて向き合おうと思ったら自分もすっごい面倒くさくなると思った。
事実、ファンになれたって思えるまで1年もかかったんだから、自分の予想は外れてなかったと思う。
というわけで前置きが長くなったけど、散々こじらせながらも、約1年かけてKinKi Kidsのファンになれた話をしたいと思う。



いきなり結論から言ってしまえば、私がKinKi Kidsのファンになかなかなれなかったのは、KinKi Kidsのファンになるよりも先に堂本光一のファンになり、堂本剛のファンになってしまったからだった。
そもそもKinKi Kidsを好きなったタイミングが悪かったというか、今思えば最高のタイミングだったと思うけど、なんとも微妙な時期に好きになってしまったのかなと思っていた。
ちょうどKinKi Kidsのことが気になって色々調べ始めたのが去年の年末あたりで、ぎりぎり乙コンには間に合わなかったから、Twitterのレポでどうやら今年はPボーンがプレゼントだったらしいこととか、カウントダウンでふたり揃って出だしを間違えたことを嬉しそうに話す様子とか、それがばっちりWSに抜かれてたりとか、そんな話をにやにやと眺めていたけれど、次にコンサートに行けるのは来年なのかと思うと、少し凹んだりもした。
当然SHOCKの申し込みにもTU FUNKの申し込みにも間に合っていないので、そのころの私にとってはCDやBlu-rayが全てだった。
KinKi Kids堂本光一のソロも堂本剛のソロも、繰り返し見たし聴いた。

そのころから、私の中にはどこか違和感というか、もやもやしたものがあった。
しばらくして、5月に光一さんのソロのBlu-rayが出るという発表があった。
そして、6月には剛さんのソロのBlu-rayとアルバムが出るという発表があった。
それぞれの最新の活動が知れるということが楽しみな反面、私は不安で仕方なかった。たぶん、このもやもやした感情の正体に気が付いてしまうのではないかと思ったから。


予感は的中した。
だって、どっちも最高だったんだ。
堂本光一の作る世界観。照明の美しさ、格好良さ。ソウルフルで繊細なダンス。
堂本剛の音楽。最高に自由でファンクで、格好良くて泣けてさ。
何より、ふたりが楽しそうだった。全力で自分がやりたいことと向き合ってるって感じた。
それは、正直に言ってしまえば、KinKi Kidsとして活動しているときより、ずっと生き生きと輝いて見えるってことだった。

もちろんこれは私の個人的な感じ方だし、そもそもユニットとソロの活動を比べること自体が間違っていたと今ならわかるけれど、当時の私はなかなか割り切ることができなかった。
だからこそ、私は自分自身をKinKi Kidsのファンだとは言えないと思った。
他のファンの方々が言うように、KinKi Kidsの活動を増やして欲しいと、そのときは心の底からは思えなかったから。

それでもKinKi Kidsは好きだった。
でもそれはKinKi Kidsの作るものが好きというよりは、その関係性が好きというのに近くて、言ってしまえばコンテンツとして「消費」しているようなものだった。ずっと罪悪感みたいなものもあった。
KinKi Kidsの作るものが好きって、胸を張ってKinKi Kidsのファンですって言えるようになりたかった。


そんななか、7月にシングル「薔薇と太陽」がリリースされた。
現金だけど、ぐっと引き戻された気がした。
剛さんがギターを弾き、光一さんが踊る。
ふたりにしかできない表現があるってことを思い知らせてくれた気がした。
そしてそのことを、ふたりもやっと、やっとという表現が適切かどうかわからないけれど、やっとどこかで手応えを感じられているのかもしれないなんて、勝手に思っていた。

そこから先はあっという間だった。
アリーナツアーそして先日の東京ドームでのコンサート。
一体私は何を不安に思っていたんだろうってくらい、KinKi Kidsのコンサートは素晴らしかった。
あの空間は、KinKi Kidsだから作れるもの、KinKi Kidsじゃなきゃ作れないものだった。

特に、東京ドーム。
だって、あの広い東京ドームで、5万5千人の前で、たったふたりメインステージだけで本編を魅せきるんだよ?
すっごくシンプルで贅沢で、ふたりがふたりのために作ったコンサートだって思った。
もう彼らには豪華な演出は要らないし(照明の変態っぷりは増してたけど)、特別なファンサービスも要らない。
ふたりがそこにいるだけで、ふたりが歌うだけで、KinKi Kidsなんだって、何よりそれをふたりが自覚しているのなら、もう最強だ。


そして、ふたりが本当に楽しそうだった。
ソロコーナーで、光一さんは5万5千人をダンスで、歌で魅了して。全員がただひとりの一挙手一投足にあんなに熱くなって。
剛さんは圧倒的なバラードで惹きつけたと思えば、5万5千人を熱狂的に飛ばせて宇宙まで連れて行ってくれた。
そしてそこから一気に「薔薇と太陽」になだれ込んで、ふたりが歌い踊る。
あのイントロが流れてきた瞬間の、ドームを揺るがすほどの興奮が、あの客席全体の温度がさらに一層上がるようなあの瞬間が、忘れられない。


もしかしたら、別に今回がたまたま良かったわけじゃなくて、昔からずっとファンの方にとってみれば、昔から変わらず素晴らしいんだって言われるかもしれない。
私にとって初めてのコンサートだったから、特別に感じただけなのかもしれない。

でも、ど新規ファンながら、今年一年で私が感じたことは意外と見当はずれでもないんじゃないかと思う。
たとえば「陽炎」という曲を剛さんが作ったこと。今回のコンサートの構成に光一さんがかなり関わったらしいということ。
ふたりだからできるものを作るということについて、それぞれが色々な場面で言及していること。
何となく、ふたりにとっても今年がひとつの転機で、KinKi Kidsのあり方について改めて何か発見があった年なのかもしれないと感じた。
もしそうなのだとしたら、それをリアルタイムで感じられたこと、そしてこれからのKinKi Kidsにも、堂本光一にも、堂本剛にも、まだまだ期待していいんだって思えることが、純粋にとても嬉しいと思う。


優先順位はつけられない。
人生は一度きりと剛さんが言うなかで、ふたりの人生はやっぱり何よりもふたりがやりたいことのために使ってほしいと思う。
でもそれはソロだけじゃないんだってわかったから。
これから先、堂本光一としても、堂本剛としても、そしてKinKi Kidsとしても、最高のものを見せ続けてくれるって信じてるから。
今なら胸を張って言える。私は堂本光一のファンであり、堂本剛のファンであり、KinKi Kidsのファンだって。